ハリントンジャケットといえば《BARACUTA》

このブログで《BARACUTA(バラクータ)》を取り上げたのは

今から約3年前になります.

《BARACUTA》といえば,

イギリスを代表するブランドで,

ショート丈のハリントンジャケット(スイングトップ)を

真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか.

 

ハリントンジャケットといえば《バラクータ》,

《バラクータ》といえばハリントンジャケットといっても過言ではないでしょう.

 

 

同ブランドのハリントンジャケットのなかで

定番なのが《G9》と呼ばれるモデル.

 

最近,FORZA STYLEのYOU TUBEチャンネルで

赤峰氏に取り上げられていたので,

動画リンクを貼っておきますね.

 

スティーブ・マックイーン氏や高倉健氏も愛用していたことで有名なバラクータ.

出典:AFLO

出典:Pinterest

渋くてカッコいい着こなしですよね!

 

 

現行ではない古いバラクータに興味を持ち,

3年前に記事として取り上げたのが年代をタグなどから判別する方法になります.

 

その後,推定1970年代製のBARACUTA G9をデッドストックで手に入れましたが,

サイズ感が気に入らず(思ったより小さくて)手放した経緯があります.

 

 

今回,3年の時を経て,《G9》を入手しなおしたので

あらためて《BARACUTA》を記事に取り上げたいと思います.

 

オールドモデルと現行と何が違う??

基本的なデザインは同じです.

 

異なるのは

年代によってシルエットがよりその年代にマッチするように

アップデートされていることでしょう.

 

オールドモデルはゆとりあるフィッティングですが,

現行モデルはよりスタイリッシュな細身な仕上がりです.

 

 

また,最近の製品はイングランド製じゃなくなっています.

どのメーカーも生産コスト削減のために致し方ないのでしょうが,

これはちょっと寂しいポイントであったりします.

 

バブアーもですけど,

やっぱりイギリスのブランドだったらイギリス製の方が嬉しいですよね.

 

 

あとは使用しているボタンやジッパーのメーカーが異なったり,

近年のモデルはクールマックスといったような機能性の高い生地を使用していることでしょうか.

 

 

オールドモデルと現行モデルを選ぶかは好みで決めればよいと思いますが,

古いもの好きの僕は断然オールドモデルが気になるわけです.

 

ちなみにオールドモデルは割とたくさん見つかることもあってか,

現行モデルよりもオールドモデルの方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れています.

 

状態が良いオールドモデルであっても,

現行モデルの新品の半額以下で手に入れることができます.

 

USEDの価格帯は現行もオールドもほぼ同じくらいですかね.

 

探すならヤフオク!かメルカリ

オールドモデルを購入するのであれば,

可能であれば古着屋やリサイクルショップなどで

試着してから買うのがベストでしょうけれども,

数多のバラクータを取り扱うショップはほとんどないかと思います.

 

古着屋などをまわって探す手間を考えるよりも,

かなりの数が出品されているヤフオク!やメルカリで探すほうが

手っ取り早くておススメします!

 

僕も今回は取り扱いアイテム数日本ナンバーワンのヴィンテージショップ

ヤフオク!で購入しています.

 

古いコーデュロイのモデルを探す!

今回,《BARACUTA》を購入するにあたり僕がこだわったのが

1970年から80年代頃の古いモデルであること

一般的によく見かけるコットン生地のモデルではなく,コーデュロイを使用しているモデル

の2点です.

 

買い逃したデッドストック

出典:ヤフオク!

 

探し始めてすぐに目についたのが上の画像のもの.

オールドモデル(おそらく80から90年代製)で,

デッドストックというコンディションは申し分ない一着.

 

出品されているオールドバラクータの中では価格は高めの設定ですが,

現行の定価(63,800円?)と比較すると圧倒的に安いです.

(並行輸入品はもっとお値打ちに購入できると思います)

 

とはいっても3万円オーバーですし,

すぐは売れないだろうと思っていたら買い逃してしまいました.

 

予想に反してオールドバラクータの動きが早いことを知り,

「気に入ったものを見つけたら即購入しなきゃ」ということを学びました.

 

しかし少しでもお値打ちに手に入れたいので,

ヤフオクの週末恒例ゴールドクーポン発行(200円分)まで購入欲に耐えて・・・

 

無事に落札しました!!

 

ほんとは《5のつく日》のクーポンが発行されるまで待とうと思ったのですが,

さすがにもう買い逃したくなかったので購入に踏み切りました.

 

 

随分と前置きが長くなりましたが,

落札したオールド《BARACUTA》の《G9コーデュロイモデル》を見ていきましょう!

 

ミントコンディションの一着

オンラインショップやヤフオク!,メルカリだと,

実物を手に取って購入できないのが難点です.

 

画像や商品説明から状態を判断しないといけないのですし,

もしかしたらサイズが合わないかもしれないので

実物が届き,確認するまでは不安も少なからずあります.

 

今回の一着も例外ではありませんでしたが,

説明文の通り目立った汚れや傷のないものでした.

 

それどころか使用感のほとんど感じられないミントコンディション!

 

そんな状態の良い一着を買い逃したデッドストックの半額未満で

手に入れることができたし,

買い逃したものよりも一発古い年代のものでしたし,

サイズ感もばっちりだったので大満足!!

 

唯一の難点?をあげるとすればタグに「フータモ」?と書いてある点.

着たら全く見えませんので,全く気になりませんけどね.

 

フロントジッパーはオールドモデルの証「AERO」です.

このジッパーから今回のモデルは1980年代もしくは70年代頃と推定しています.

あくまで推定ですので正確な年代は分かりかねますけど.

 

表地のコーデュロイはコットン100%,

ライニングはビスコース(レーヨン)100%,

袖浦はナイロン100%でした.

 

この製品タグの後ろ側に日本語の洗濯タグが縫い付けられていました.

しかし輸入代理店が記載されたタグはありませんでした.

まぁ,日本語のタグがついていたので,

当時日本向けに作られた物であることは間違いなさそうですね.

ちなみに1970年代にデスモンド インターナショナルという日本の会社が

バラクータと代理店契約を結び日本で展開していたようです.

なので,デスモンド インターナショナルの記載があったら

古いバラクータと思って間違い無いでしょう.

 

定番のデザインです.

ベージュ~薄目のブラウンといった色合いでしょうか.

 

コーデュロイ生地にありがちな畝の潰れは全くなく状態の良さが伺えます.

 

下の画像の現行モデルと比べて,

ポケットの位置がやや高い位置についています.

このあたりのバランスもマイナーチェンジしているんですね~.

出典:楽天市場

上の画像の現行と比べて,

明らかに腕回りは太めでオールド感がたっぷりです.

この雰囲気が好みです.

 

ものすごい古いG9は段リブになっているらしいですが,

これはそんなに古くないので普通のリブです.

 

アンブレラカットのバックヨークも

今も昔もG9の特徴ですよね.

 

首元には風の侵入を防ぐようにボタン留めのストラップ.

犬の耳の形に似ているからドッグイヤーカラーと呼ばれていますね.

 

 

裏地はお馴染みのチェック柄です.

フレーザー・タータンチェックってやつです.

 

フロントを開けて着た際にチラッと見える

少し派手なこのチェック柄がポイントになりそうです.

袖裏は淡い若草色のナイロンを使用しています.

左右の腹部にボタン留めのフラップ付きポケット.

ボタンは現行モデルと比べて小振りです.

 

現行のモデルにはボタンに《BARACUTA》の文字が入りますが,

オールドモデルは何も記載のないボタンになります.

内側は袖裏と同じナイロンを使用しています.

 

ざっと今回落札したG9を紹介しました!

 

着画

横幅はおおよそ55㎝くらいで,

セーターを着てちょうど良いくらいのサイズ感です.

 

表記サイズのタグっぽいものが首元にありましたが,

ガーゼ状になっていて記載内容は分りませんでした.

 

フィット感としてはUK38もしくは40といったところでしょうか.

ちなみに3年前に購入したものはUK36で,身幅も袖丈も足りませんでした.

 

繰り返しになりますが,

腕回りはオールド感たっぷりのゆとりのあるシルエットになります.

 

好みが分かれるところかとは思いますが,

この腕回りの生地のあまり具合は現行にはないオールドならではの魅力かと思います.

 

 

Shirt: Brycelands

Sweater: Inverallan

Trousers: Brooks Brothers

Scarf: TOOTAL

 

前述したように腕回りのフィッティングにはゆとりがあるので,

上半身はややゆとりあるシルエットになります.

なので下半身は細めのパンツを選択してスッキリシルエットになるように

メリハリをつけてみました.

 

スラックスはもちろんのこと,

ヴィンテージのデニムパンツとも合いそうですし,

スティーブ・マックイーン氏が愛用していたような細身の白パンツと合わせても決まりそうです.

 

出典:AFRO

 

表地がコーデュロイなので下の画像のようにコーデュロイパンツと合わせるのは難易度が高いかもしれませんが,

色味や畝の幅の異なるコーデュロイパンツであれば合わせられそうです.

出典:ULLSTEIN BILD/ GETTY IMAGES

う~ん,実にカッコいいです!こんな感じで着こなしたいなぁ~.

 

コーディネートにヨーロッパの洋服を取り入れると

アメカジのコーディネートにありがちなラギッド感が和らぎ,

なんとなく上品さ漂う雰囲気をプラスできますね!

 

コーデュロイモデルを購入して・・・

普通のコットン生地のオールドモデルや

ウール生地のものも欲しくなってしまいました.

 

コーデュロイは晩秋~冬のはじめ頃と終わり頃に,

ウールは冬に,

通常のコットン生地のものは春や秋の真っ只中にといったように

季節の移り変わりに合わせて着用できそうですからね.

 

また,通常のコットン生地のモデルだとカラーバリエーションも豊富な点も魅力になるかと思います.

 

繰り返しになりますがオールドバラクータは

現行モデルと比べてはるかにお値打ちに手に入れることができるので,

引き続きヤフオク!やメルカリをチェックして手に入れようと思います.

 

おわりに

古いバラクータのコーデュロイ生地を使用したG9を購入しました.

現行にはない雰囲気を味わうことができ,

価格面でも圧倒的に勝るところが古いバラクータの魅力であり,

さらには古着の魅力であったりもします.

興味がある方は是非自分の一着を探してみてください!