デッドストックで見つけたから即購入!

僕が愛用しているヴィンテージのチノパンは

アメリカ軍(USアーミーUSMC)のものになります.

その使い勝手の良さから,

機会があれば追加したいと思っていました.

 

そんな折,

ウエスト・レングスともにジャストの個体,

しかもデッドストックのものに出会い,

即購入しました!

 

1960年代のアーミーチノ

今回購入したチノパンは1960年代のものになります.

内タグからは1962年官給品であることがわかります.

 

僕が所有しているアーミーチノは45カーキなので,

それと比べると年代的には少し新しいものになります.

 

といってもリーバイスでいうXXの年代なので十分古いです.

 

では45カーキ比較しつつ,

1960年代のアーミーチノを見ていきましょう!

 

サイズ表記

1960年代アーミーチノ

ウエスト部分にW×Lのサイズが表記されたタグがつきます.

 

45カーキ

45カーキだとウエストバンドの内側にWとLのサイズがスタンプで表記されています.

 

パンツのスペック

1960年代アーミーチノ

ウエストサイズの表記と同様に,

1960年代の個体だとパンツのスペックが記載されたタグが縫い付けられていますが,

 

45カーキ

45カーキだとパンツのスペックは

ほとんど消えてしまって読み取ることが困難になっていますけど,

ポケットのスレキにプリントされています.

 

フロントの仕様

1960年代のアーミーチノはジッパーフライ仕様です.

1960年代アーミーチノ

 

一方で,45カーキはボタンフライ仕様です.

45カーキ

 

ベルトループ

1960年代のアーミーチノのベルトループは45カーキのそれと比べて

幅広で短いです.

1960年代アーミーチノ

 

45カーキ

 

また後股ぐりの縫い方にも違いがあり,

1960年代は脇割りであるのに対して,

45カーキはダブルステッチとなっっているので,

生地のアタリにも違いが出てきます.

 

サイドシーム

1960年代アーミーチノ

 

45カーキ

 

サイドシームも後股ぐりと同様で,

1960年代のものは脇割りであるのに対して

45カーキはダブルステッチ仕様となるので

生地のアタリに違いがでてきます.

 

好みは人によって分かれるところですが,

ダブルステッチの方がアジがありますね!

 

ポケット

1960年代アーミーチノ

 

45カーキ

 

1960年代のチノはサイドシームに沿ってサイドポケットの切り口が付く設計であるのに対して,

45カーキはサイドシームと角度をずらす形の設計となっています.

 

45カーキにはウォッチポケットがありますが,

後年のモデルでは省略されています.

 

また,ウエスト部分の仕立てにも違いがあり,

ウエストバンドとボディが同じ一枚の生地からなる45カーキに対して,

1960年代のチノだとウエストバンドとボディはそれぞれ異なる生地で作られ,

2枚の生地を縫い合わせることによって仕立てられています.

 

 

シルエット

1960年代アーミーチノ

 

45カーキ

 

1960年代のチノと比べて,45カーキの方が太いことは一目瞭然ですね!

裾幅を比較してみると,

1960年代のアーミーチノは約22cm,45カーキは24cm弱で

2cm近く異なります.

 

この差は着用した際には意外と大きく,

圧倒的に後年モデルの方がスタイリッシュに見えます.

 

スタイリッシュさをとるか,武骨さをとるかも着る人の好みだと思いますが,

僕だったらスタイリッシュさをとりたいです.

コーディネートもしやすいし,靴選びの幅も広がりますからね!

 

しかし,縫製に関していえばダブルステッチの方が惹かれるので,

それぞれの年代にそれぞれの良さがあるといえます.

 

他にも年代によるディテールの細かな違いはありますが,

大きな違いはこんなところかと思います.

 

枯渇著しいデッドストックのアーミーチノ

このチノパンを買い付けてきた古着屋のオーナーによると,

デッドストックで買い付けてきてくれていますが,

その数は年代に関わらず見つかりにくくなっているとのこと.

 

45カーキのデッドなんてそうそう見つかるものではないそうです.

 

また,ディーラーが45カーキをもっていても売ってくれないことがあると

別の古着屋のオーナーは仰っていました.

 

しかし,西の爆買い王はこの夏に45カーキのデッドを購入していたので,

まだデッドの45カーキが見つかるとチャンスは十分あると思います!

45カーキを試着する西の爆買い王

 

ただ,45カーキの価格は可愛くありませんので,

個人的にはマサゴニア氏や僕のように美USEDを狙うのがコスパ的には良いかと思います.

 

 

1960年代のデッドストックのアーミーチノパンに関して言えば,

チラホラと古着屋のオンラインショップで1万円台~見かけるので

45カーキと比べて圧倒的に購入チャンスはあると思います.

 

古着ブームが続くかどうかは分かりませんけど,

デッドストックに関しては今が底値でしょう.

 

おわりに

ドンピシャサイズのアーミーチノをデッドストックでゲットしました.

どの年代のアーミーチノもデッドは枯渇状態なので,

狙っている方は早めが良いと思います.

 

年代によってシルエットやディテールが異なるアーミーチノを

比較しながら着用するのも古着の楽しみの一つです!!

 

コーディネートはインスタにいつかポストします.

 

【N10】アメリカ軍 U.S.ARMY M45 45カーキ チノパン チノトラウザーズ