ノーブランドのデニムワークパンツ
僕が所有する中で最も古いデニムパンツを紹介したいと思います.
メジャーなブランドなものではなく,ノーブランドのものになりますが,おおよその年代は1930~40年代頃のものになります.ウエストサイズが小さい(僕でジャストくらい)し,レングスも短めなので結構お値打ちに入手することができたと記憶しています.
あこがれのシンチバック
第二次大戦頃を境として付属しなくなったデニムパンツのシンチバック.すなわちシンチバックが付いていると大戦前のモデルであるといえます.僕のパンツにはそんなシンチバックがついています.針刺しタイプでささると痛いので着用時のみではなく,整理整頓時といった取扱時にも注意を要します.
が,やはりシンチバックがついたパンツは眺めているだけでニヤニヤが止まりません!!
あこがれのサスペンダーボタン
シンチバックだけでなく,このパンツにはサスペンダーボタンも付属します.ベルトループのみだけでなく,サスペンダーボタンが付属するので,それがつかないモデルよりももう一発古い年代のものといえそうです.
飾りっ気のないサスペンダーボタンですが,これも眺めているだけでニヤニヤ.ちらっと写っていますがバックポケットはもちろん剥き出しのリベット.
古いディテールが満載です.
もちろん股リベです.
コインポケットは独特な形状をしています.
フロントはボタンフライで,ツープロングボタンです.
これらのディテールからおおよそ1930年代に作られたものだと推測しています.
全体像
サイズが小さいためか,穿ける人が少ないもしくはサイズアウトしたのか色落ちはみられますが着用感は少なく,まだ色が残った状態です.ワークウェアですが汚れもないので,激しい作業で着用されていたという感じはありません.
古いデニムパンツにみられるマッチを擦ったあとがみられます.
マッチを擦ることによってできるデニムのこの独特の退色は当時の生活が垣間見ることができます.
右のベルトループは解れが見受けられます.何かをぶら下げていたんでしょうね.こういうダメージからも想像力が掻き立てられます.
縫製はイエロー綿糸です.ところどころステッチが抜けてしまっていますが,着用には何ら支障はありません.
生地感としては一般のリーバイスのデニムよりもライトオンスの生地を使用しています.
シルエットはズドンとしたストレートシルエットです.レングスが短めで,初夏など暑くなり始めた頃には涼し気な雰囲気を出すことができる踝丈になります.サンダルなんかと相性が良いです.
ノーブランドですけど歴史的価値は高い一着になるので,あまり着用していませんが,お気に入りの一着になります.
おわりに
僕が所有する中で最も古いデニムパンツを紹介しました.リーバイスのシンチバックとか憧れますけど,とても手に入れることができるようなものではないし,僕にはこれで十分です,今のところ・・・.
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