憧れの片面!!

ヴィンテージリーバイス好きであれば憧れるであろう片面タブ(one-side tab).そんな片面モデルを入手しました.

最早説明不要だとは思いますが,簡単に・・・.片面タブは表面だけに【LEVI’S】の刺繍が施された赤タブになります.1936年に初めて付けられ,1952年まで使用されたとされています.

赤タブの裏側にはLEVI’Sの刺繍がありません.今回のものは第二次世界大戦後の片面モデルなので,通称47モデルとも呼ばれているものになります.

 

片面タブというだけで少なくとも1952年までに製造された非常に古いジーンズであるといえるわけです.

ぶっちゃけ片面か否かなんてぱっと見分かりませんけど,こういうディテールの違いに惹かれてしまうんですよね.僕以外にもこういう方が大勢いらっしゃるが故,片面と両面ではその差が明確に反映されます.

 

痩せてて良かった!!

サイズにもよりますが,濃紺の片面501XXは最早100万円コース.

画像出典:ACORN

とても一般人が買えるようなものではなくなっています.それでもそれが売れていくわけですから世の中にはお金持ちが大勢いるものです.

 

今回僕が入手したのは【501XX】のボーイズ版【503XXB】になります.501XXはW30からで,W29以下は503BXXという品番がついていました.

最終501XX頃にはW29のものもあったようです.間違っていたらすみません.

【SHRINK TO FIT】とフラッシャーにも記載される(47モデルのフラッシャーには記載されていないかも)だけあって,表記のウエストサイズよりも水を通すことによって2インチ(約5cm)くらい縮みます.故に,表記29インチであっても実寸27インチくらいになってしまい,当然このサイズがフィットする人数は限られてきます.その結果,ゴールデンサイズのものと比べて需給バランスが需<給に傾き,明確に価格に反映されます.

僕の場合,ジャストフィットは表記ウエスト29インチなので,その恩恵にあずかることができ,同程度の状態でゴールデンサイズの501XX(片面)と比較して1/3~1/4くらいの価格で手に入れることができました.

といっても無茶苦茶高いですけど・・・.

 

503BXXそれとも503XXB??

今回僕が入手した片面の503はレザーパッチがとてもいい状態で残存しており,品番・サイズ表記を読むことができます.

そこには【503XXB W29 L36】と記載されていることが分かります.

紙パッチの503の表記は503BXXと表記されていることから察しがつくように,503XXBと表記されているモデルはそれよりも古いモデルになります.なによりレザーパッチですしね!

ベルベルジンのブログによると,1922年~1936年までは【B503XX】と表記され,【503BXX】と表記されるのは大戦タイプ~片面移行期からとあります.

なので【503XXB】と表記されるのはその間の年代ということになります.

今回のものはディテールから大戦以後のモデルと判断できるので47モデルの初期のものと思われ,1940年代のものであると判断しました.

 

購入経路

日本のフリマサイトです.

まだアメリカでは貴重なヴィンテージジーンズやデニムジャケットが発掘されていますが(発掘って最早化石のような表現…),ヴィンテージ市場は日本の方が潤沢であったりします.そして委託販売店も少なくない中,ヴィンテージアイテムは日本の中(場合によっては海外)をグルグルまわっているといっても過言ではないでしょう.

そして委託や買取りよりも高値で捌けるフリマサイトやオークションサイトにはヴィンテージアイテムが相場以下で見つかることも少なくありません.

高額な品でリスキーであることは重々承知していますが,幾度となく西の爆買い王の背中を押し続けてきたマサゴニア氏の「背中押し」もあり,フリマサイト経由で購入に至りました.

資金調達に苦労しましたが,コレクションの一部を手放すことにより,何とか調達できました.

結果として,大満足です!!

 

引き続きディテールをみていきたいところですが,長くなってきたので続きは次回に回します!!

 

おわりに

憧れのリーバイスの片面モデルを入手しました.ディテールについては次回記載したいと思います.