皆様,新年いかがお過ごしでしょうか.

新年の暇つぶしとしてブログ更新をしますので是非お付き合いください.

新年一発目のアイテムは昨年末に購入した《551ZXX》になります.

レアなダブルエックス

ダブルエックスのジーンズで真っ先に思い浮かべる品番といえば《501》で異論はないでしょう.そして最も多く見かけるのも《501》で異論はないかと.

今回記事にする《551ZXX》は《505》の先代モデルにあたるものですが,これがとにかく数が少ないらしい・・・.

数多のヴィンテージ古着を買い付けてきたヴィンテージショップのオーナーですら「なかなか見かけねぇっすから」と言うほどですから.

そんな《551ZXX》がヴィンテージショップを訪れるたびに僕を出迎えてくれるものですからこの度迎え入れることにしました.

 

防縮デニムを使用したジーンズ

551ZXXが登場したのは1961年頃とされています.

ギャラあり紙パッチが1962 or 63年頃までとすると《ギャラあり551ZXX》は551ZXXの中でもさらに稀少ということになりますね.

まぁギャラありかなしかなんて選べるほど古着屋に551ZXXが常備されていることなんか普通ないわけで,僕が購入したものはギャラなしタイプ(後述)になります.

 

防縮デニムか否かの判断はトップボタンの色で判断することができます.

防縮デニムを使用している場合,上の画像のように銅褐色のボタンが使用されます.

この画像は《501ZXX》ですが,防縮デニムを使用していない《501ZXX》のトップボタンはシルバーであることが分かります.

 

これはGジャンにも共通し,防縮デニムが使用された初めてのGジャン557XX(サード)のボタンも銅褐色です.

 

全体像

今回購入した551ZXXはすでに色落ちがある程度すすんだ個体になりますが,その色落ち具合はすばらしくダブルエックス特有の荒々しい色落ちに仕上がっています.

ポケットにダメージ,裾にロールアップして穿いていたダメージがありますが許容内でしょう.

防縮デニムを使用していますが,生地は結構ねじれています.

オフセットベルトループ(センターループずれ)です.

バックポケットのアーキュエイトステッチは糸が抜けてきていますが,ヴィンテージの証・綿糸の宿命として捉えています.

 

セルビッジ

《505 ビッグE》だと赤耳が付く個体とそうでない個体の2種類がありますが,《551ZXX》は赤耳付きです.

耳は2cmほど一部閉じていたところがありますが,他はきちんと開いており,耳のアタリも良好です.

耳が閉じて変なアタリがついてしまっていたら購入しなかったでしょう.それくらい耳のアタリを僕は重要視しています.

 

赤タブ

均等Vです.

 

トップボタン

銅褐色のトップボタンで裏の刻印は「K」です.

そしてもちろんフロントはVステッチ.

 

リベット

ダブルエックスの証「隠しリベット」

1960年代にみられるリベットです.

ポケット裏のリベットはアルミなのでギャラなしと判断しました.

紙パッチがあればギャラ入りかなしかを一目瞭然で判断できますが無茶苦茶小さな破片が残るだけ(笑).気が付いたらなくなっていることでしょう.

 

コインポケット裏

耳付きでした.

 

ジッパー

GRIPPER ZIPPERです.

 

フロントポケットのダメージ

このジーンズの残念だったところはポケットのスレキのダメージになります.

穿く際にスレキがまくれ上がるのでそれを元に戻すために手をポケットに入れるだけで穴が広がるので,ここは穿きたい気持ちを抑えて早々にリペアに出しました.

 

色落ち

冒頭にも書きましたが,このデニムの良いところは色落ちになります.

XXらしいザラっとした表情で,きれいに縦落ちがみられます.

作業着として使われていたというよりかは丁寧に穿き込まれてきた一着で,オイル染みのような汚れらしい汚れはなく,鮮やかなフェードしたブルーに仕上がっています.

鮮やかなキレイなブルーなのでそれなりに洗濯の回数も多かったのではないかと推測されますが,この色落ちは見事です.

 

サイズ感

困ったことにウエスト,レングスともにドンピシャなんです.

サイズが合わなければ諦めがつくのですが,ウエスト・レングスどっちもドンピシャで何か月も古着屋のショーケースで僕を待っているものですからもう逝くしかないです.

後の《505》というだけあって明らかに《501》より細く感じます.

裾幅は19cmくらいと決して細すぎない裾幅ですが,ここ最近軍パンを多用してきたからか結構細く感じます.

ジーンズが細い分,上にややボリュームのあるセーターを合わせたコーディネートは鉄板であると思い合わせてみました.予想通りバッチりです.

シンプルだけどこういう合わせは大好物です.

 

間違いなく使えるヴィンテージジーンズでしょう!

 

諸説ありますが551ZXXは505より若干ゆとりがあるらしいので,でるところが出始めたやせ型なおじさんにはもってこいな1本であると信じたい(笑).

 

おわりに

1960年代 リーバイス551ZXXを紹介しました.

またこうして僕のダブルエックスコレクションに新たな1本が加わりました.大切にしていこうと思います.