戦利品①

まず最初の戦利品は《J.C.PENNEY》のフランネルシャツになります.

《J.C.ペニー》といえばコロナウイルスにより経営破綻をしてしまいましたが,アメリカを代表するストアブランドの一つです.《J.C.PENNEY》は数多くのプライベートブランドを展開し,その中には《PAY DAY(ペイデイ)》や《BIG MAC(ビッグマック)》などが特に有名かと.

この度,運良く1930年代という超古いフランネルシャツを極上コンディションで購入することができました.

いわゆるスペシャルです!!

では早速見ていきましょう!

 

タグ

《J.C.PENNEY Co.》のフォントがいかにも古そうな雰囲気を出してます.そしてその下にはウールシャツを意味する羊のマークとフランネルシャツの文字.

これらがすべて刺繍っていうのもたまりませんね.

タグに一目ぼれです.

最近タグをみて古着を買っているといっても過言ではないくらいです(笑).

シャツの色はオリーブグリーンとカーキの間くらいかと.

 

みんな大好きチンストラップ

ヴィンテージ好きであれば憧れるであろう《チンスト》がこのシャツにはついています!

一番上のボタンをあえて外してチンストラップをアピールしていきたいですね~.チンストラップは短めなので1930年代~1940年代頃のシャツになるかと.

台襟からのチンストへのつながりを見てニヤニヤする変態おじさんです.

 

ボタン

上の画像からも分かるよう,ベークライトボタンを使用しています.ベークライトは世界初のプラスチックであるフェノール樹脂素材で,レオ・ベークランド氏が発明したそうな.このボタンは1930年代~1950年代頃によくみられるそうです.

 

マチ

なんとなく付いているとうれしいマチ付きです.

マチ部分を後ろ側からみるとチェーンステッチで縫われていることがわかります.ステッチの幅は狭めなので1930年代のもので間違いないでしょう.

 

全体像

この年代のシャツはタックインすることが前提となっているためご覧の通り着丈はかなり長いです.一番下のボタンから裾までの距離がかなりあることが画像からもお分かりいただけるかと.

またエルボーパッチではなく肘から手首にかけての前腕部分には共地による当て布が施され,2重構造になっています.丁寧に作り込まれている様子が伺えます.

袖部分のアップ画像になります.擦れやすくダメージ出易い部分は当て布により生地は2重になっており,まさにワークシャツにふさわしい作りといえるでしょう.袖ボタンは2つです.

 

背中の生地の切り替えはよく見かける極一般的なものです.

ポケット

両胸に同じ形のフラップ付きのパッチポケットを備えています.

フラップをめくりあげた画像になります.閂はありません.

 

縫製

これまでの画像や,↓の画像からも分かるようにダブルステッチで仕上げられています.丈夫さが求められるワークシャツには欠かせないディテールなのでしょう.

 

サイズ感とシルエット

サイズ表記は見当たりませんが14ハーフのサイズ感です.ワークウェアということもあり,肩幅に比べて身幅にはゆとりをもたせています.着丈は長く,タックインしないとおっさんはだらしなく見えてしまいます.

着画に関しては戦利品をすべて紹介した後に掲載したいと思います.

 

状態

ブランドネームのタグ直下のサイズ表記のタグ?が解れているのでミントコンディションということにしておきますが,限りなくNOS(デッドストック)に近い状態といえるでしょう.

生地はビシッとしています.またヴィンテージのウールシャツにありがちな虫食いもなく90年ほど前の洋服がこのような状態で入手できるなんて奇跡に近いんじゃないかって思います.

コレクション・観賞用としても惜しくないシャツです.

ぶっちゃけ,タグとチンストを見ているだけで満足しちゃいます(笑).

 

おわりに

一つ目の戦利品,1930年代の《J.C.PENNEY》のウールフランネルシャツを紹介しました.たかがシャツですけど,この年代のシャツがこのようなビシッとした状態で見つかることは非常に稀だと思います.歴史的にも価値があるこのシャツを大切にしていきたいと思います.