エピソードがつまったジャケット

このレイルロードジャケットを購入するにあたり,愛知県・一宮市にある大江洋服店に行ってきました.その際にこのジャケットにまつわるエピソードを聞かせてもらいました.そんなエピソードを交えつつジャケットを紹介していきたいと思います.

 

生地の話

レイルロードジャケットをつくるにあたって,生地にはかなりこだわったそうです.

今回のレイルロードジャケットはリーバイスに生地を提供していたコーンミルズ社のデッドストックの生地を使用しています.デッドストックと書きましたが,特段古いものではなく,2010年頃(だったかな?)のものらしいです.しかし,ホワイトオーク工場製のデニムになり,この工場は2017年に閉鎖しているので貴重であることは明白!!

そしてこの生地を入手するために訪れたところは,とてつもなく治安の悪い場所で行かないことを本気ですすめられました.タクシーを呼んでから外に出るようにしないと命が危険らしいです.

そんな命がけで入手した貴重な生地で作られた一着になります.またこの生地は水を通すことによって縮みがでるのですが,なかなか縮みが安定せず(個体によって差が出る),苦労されたみたいです.

 

他にもこの生地以外の生地の話を聞きましたが,良くも悪くも日本では考えられないようなアメリカらしいてきとうな品質管理だそう.こういう話ってなかなか聞ける話じゃないから本当におもしろいです.

 

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雰囲気のある布パッチを使用しています.「0420」のスタンプは企画がされた2020年4月ってことを意味していると思います.

サイズは40になります.サイズ感に関しては後程記載します.

 

全体像とディテール

まずは全体像(前面)から.

いわゆるカバーオールをずっと探していたのですが,ヴィンテージだとなかなか良い出会いがない,既製品だと大量生産のものが多いから面白みがない.そこで行き着いたのがこのレイルロードジャケットになります.

デザインソースとしては1930~1940年代頃のジャケットになるかと思います.Aラインシルエットでチンストラップがつきます.胸ポケットのデザインは左右非対称で,一般的にみかけるカバーオールのポケットとは少し形状が異なります.

この辺をもっと詳しく聞いてこればよかった!!

 

チンスト

チンストがついていると古い洋服っぽい雰囲気がでます.

 

ボタン

フロントボタンはレイルロードジャケットというネームミングにふさわしく機関車柄のチェンジボタンになります.すでにヴィンテージっぽい雰囲気がボタンになりますが,これを本物のヴィンテージのチェンジボタンに交換して着ても面白そう!!

袖は打ち込み式のボタンになります.

 

全体像(後面)

この画像をみてあれ?っと思った方も見えるのではないでしょうか.前面から見るとセットインスリーブに見えますが,後ろから見るとラグランスリーブのように見えます.

なかなか見かけることのないカッティングだと思います.

大江洋服店の作る洋服はソースとなるヴィンテージの服があり,そこから試行錯誤の末に出来上がるので,きっとこの洋服のパターンと似た一着があったことでしょう.

 

サイズ感

表記サイズはいわゆるアメリカサイズの40でLくらいに相当するはずですが,肩がかなり小さめにつくられており肩に合わせると40がベストサイズでした!ちなみに僕は肩幅広めの172cm57kg(←1kg減!)です.着丈が短めなので40でも全然問題なく,袖丈もちょうどいい塩梅でした.

しかもワンウォッシュされているので,今後,大きな生地の縮みがなく(着ていくと伸びるそうです)安心してサイズが選べます.

Tシャツの上から羽織ってみました.肩幅が狭めなので40でジャストです.38でも着れましたが肩が窮屈で一番上のボタンを留めると生地がひっぱられるような皺がはいりました.

身幅はほどよくゆとりがとられています.ご覧の通り着丈は短めで,身幅にゆとりがあってもオーバーサイズ感は皆無です.

肩が狭めなので僕でサイズ40だし,昨今の流れからなのかどうやら大きめサイズの方が需要が高いらしいです.

おわりに

ずっと狙っていた大江洋服店のレイルロードジャケットを手に入れました!暑い日が続くのでまだまだ着ることができるのは先になりそうですが,楽しみでなりません!!

また,「どんな感じの経年変化(色落ち)を遂げるか」を記事にしようと思いますが,みなさんが忘れた頃になるかと思うので気長に待っていてください.