前回は主に年代推定の一助となるディテールに関する記事を書きましたが,

今回は全体像などをみていきたいと思います.

前編はこちらからどうぞ.

 

僕の所有する1960s LEE 101ZY

 

 

【フロント】

シルエットはストレートです.

なので,どうちらかというと野暮ったいシルエットに近いでしょう.

野暮ったくなるかどうかは着こなし次第になると思いますが…

 

裾幅は21cm程度あり,同年代のリーバイス501と比べると太いです.

コインポケット.

トップボタン.

なぜかトップボタン,リベット,ジッパーがこんな感じになっていました.

なにかでコーティングされているみたい…錆とも違うし何だろう(詳細不明).

 

ジッパーはTALONのセミオートマチックジップです(写真なし).

 

【バック】

ベルトループは全部で5本. ウエストサイズが大きくなると7本になるんだったかな.

バックポケットとそのステッチから一目でLEEとわかります.

オレンジの糸とイエローの糸の2種類が使われています.

 

【その他のディテール】

セルビッジ

両耳仕様です.リーバイスの赤耳と比べるとだいぶ太いです.

左がLEE(101ZY)で,右がLEVIS(66前期)

 

 

生地

生地の織り方ですが,LEVISが右綾に対してLEEは左綾となっています.

右綾が【点落ち】,左綾が【線落ち】といわれるように,

右綾はヒゲやハチノスが出やすく,左綾は縦落ちしやすい特徴があります.

 

左がLEVIS(66前期)で右がLEE(101ZY)

リーバイスの方が青みが強いです.

糊がついているからかな??若干LEEの方が茶色気が混じっている印象.

リーバイスの方はワンウォッシュ状態のものです

 

リーの方がよりヴィンテージらしい表情をしているような・・・気がします.

どんな色落ちをするのか興味深いところです.

ただ,穿きおろす勇気はまだありません.

おわりに

1960年代のLEEのジーンズを紹介しました.

【New Old Stock(NOS)】なのでなかなか穿きおろす勇気がでませんが,

いつか人生の節目にでもおろそうと思います.