大須で出会ってしまった
先週,仕事の合間にちょいと大須へ行ってきました.
目的は買い付けから帰ってきたヴィンテージ古着屋に行くこと!
前回紹介した【オールドインター】を購入することをほぼ心に決めている状態だったので,
本当は「目の保養だけでも・・・」という軽い気持ちで行ったが最後,
NOS(デッドストック)?の1950s HBTシャツジャケットに出会ってしまい購入してしまいました.
HBT(ヘリンボーンツイル)とは
1940~1950年代頃のアメリカ軍の衣料に頻用されていたのがHBTと呼ばれる生地です.
ヘリンボンはご存知「ニシンの骨」に由来しています. ☝な感じの生地です.
1930年代末からアメリカ軍で採用されているみたいですが,
本格的にみられるようになったのは1940年代からでしょうか.
アメリカ陸軍では
M-1942(M42)HBTジャケット→M1943(M43)HBTジャケット→
M-1947(M47)HBTジャケット
と変遷していきます.
M43HBTジャケットではガスフラップや13スターズのメタルボタンが採用されているのが特徴になりますが,
第2次世界大戦後のM-47HBTジャケットはガスフラップはなく,ボタンも尿素ボタンになります.
この辺りの情報に関してはMAGNETS(マグネッツ)のブログがかなり詳細に考察してあり,大変参考になります.
今回僕が購入したのはM-47HBTジャケットになります.
おそらく水は通っておらず,NOS(デッドストック)のコンディション.
サイズをはじめとする表記はスタンプです.
SMALLサイズになります.
JAXKETS, HERRINGBONE TWILL. OD.7の記載もはっきりと読み取れます.
さらには1951年3月12?日と日付までも読むことができます.
M-47HBTジャケットは1951年まで製造されていたみたいなので,
M47の最終といえるでしょう.
この後,HBTは廃止され,
コットンサテン生地(OG-107)へと変わっていきます.
素人の僕がてきとうに調べただけなので,間違っていたらご指摘ください.
早速ワンウォッシュ
購入後すぐにワンウォッシュしました.
生地はすこしクタッと柔らかくなりました.
ファッション性度外視の筒袖. だけどこれが新鮮でいいです.
着込んでいくほどに経年変化をみせてくれるHBT生地.
これからの変化が楽しみです.
ワンウォッシュ後のサイズ変化は?
ほとんど縮みませんでした. 乾燥機にかけたら縮むかもしれません.
参考までですがウォッシュ後で,肩幅46cm,着丈69cmくらいです.
171cm,58kgで良いサイズ感です.
価格は?
10000円+TAXです.
ちなみにM-43(13スターズ)のデッド?が13000円+TAXだったかな.
こちらはちょっとサイズが大きかったので泣く泣く諦めました.
HBTシリーズは他にも何着かあり,10000~13000円+TAXでした.
他にもUSMCのHBTジャケットのデッド?が30000円+TAX,
USEDコンディションが25000円+TAX.
ジャングルファティーグの3rdタイプ,サイズMがUSEDコンディションで13000円+TAXと
ミリタリーアイテムが充実しており,見ているだけで楽しかったです.
入荷日ということもあり,他にも魅力的なアイテムがたくさんあったのですが,
オールドインターが控えていたので,この1着だけでぐっとこらえました.
HBTジャケットは本来の目的ではなかった!
話が少し脱線しますが,
僕が本当に欲しかったのはHBTジャケットじゃないんです.
本当はアメリカ軍の60~70s頃のコットンサテン(O.G.107)ユーティリティシャツを探していたのです.
コットンサテンも洗うたびにアジがでてくるので,おすすめの生地です!オアスロウが得意なヤツです!
コットンサテンのユーティリティシャツも年代ごとにディテールが異なってくるので,おもしろいアイテムの一つです.
僕が欲しいユーティリティシャツはシャツ袖タイプのモノなのですが,
いつの間にかデッドで見つからなくなってしまい(あっても値段が高い!),
最近ほんとうに探しているんです.
80年代の綿ポリはまだ見かけるんですけどねぇ・・・
そんなときに,出会い頭的に,このM-47 HBTジャケットに出会ってしまい購入したのが今回の経緯になります. HBTのものも欲しいと思っていましたし.
ただ,M47HBTジャケットはシャツ袖ではなく筒袖なので,アウターのインに着るのはちょっと不向きかな.
試しにレザージャケットの下に着たけど,袖の生地がくしゃくしゃになり着心地悪しでした.
なので個人的にはニットやスウェットの上から羽織るのがM47の最適なコーディネートになると思います.
ユーティリティシャツ探しはまだ続く!
というわけでユーティリティーシャツ探しは今後も続けていきます!
おわりに
最近はユーロミリタリーものばかり漁っていましたが,
久しぶりにアメリカ軍のミリタリーアイテムを購入しました.
そしてやっぱりアメリカ軍っていいなって再認識しました.
ミリタリーに限らず,アメリカンヴィンテージ熱再燃の予感・・・
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