僕のスーツ遍歴

僕のスーツやジャケットは基本ビスポークです.

 

大学に入ってすぐはいわゆるスーツ量販店ものでした.

当時はスーツに関する興味や知識なんてなかったので,袖丈や裾の長さなどかなりいい加減なフィッティングでした.

 

大学を卒業する頃には,すこし良いスーツが欲しいなと思うようになり,セレクトショップのスーツを買うようになりました.

 

そして働き出してから,もう少しグレードを上げたいなと思うようになり,

【RING JACKET(リングヂャケット)】のいわゆるパターンオーダーや,

【BOGLIOLI(ボリオリ)】のジャケットを購入したりしました.

 

この頃からスーツの構造やフィッティングに関する知識を素人なりに学ぶようになり,徐々に詳しくなっていったと記憶しています.

 

そして,パターンオーダーやインポートのスーツでもそれなりの金額がするし, もう少しお金をたせばハンドメイドのオーダースーツが購入できるため,そっちの方が良いんじゃないか?と思うようになりました.

 

また,既成のスーツが体にあっていないことも多く,オーダーの方がより良いフィッティングが得られるんじゃないか?とも思うようになりました.

 

これが僕の「オーダースーツ・ジャケット」偏愛のはじまりでした.

 

紆余曲折ありましたが,現在はいつも同じところでオーダーをしています.

やはり信頼のおけるところで何着もオーダーすることが大事かと.

 

やっぱりビスポークはすごい!

当然ですが,ビスポークのスーツはフィッティングレベルが高いです.

 

「たかが礼服」と結婚してから,大手百貨店で吊るしの礼服を買ったのですが,まぁそれの窮屈なこと.

 

普通に立っている分にはフィッティングにさほど問題がないのですが,腕を動かしにくいことこの上なし.

 

【葬】の場面でしかこの礼服は着用しませんが着ているだけで疲れます.

やはり一度ビスポークのものに慣れてしまうと駄目です.

 

既製品とオーダー品を比較すること自体失礼ですが,別格です.

 

最近の僕のオーダー事情

僕はスーツやジャケットを仕事でもちろん着たりしますが,

いわゆる仕事服というような位置づけではなく,

一種の道楽みたいなものです.

 

なので自分が好きな生地で仕立ててもらっています.

もちろん時と場合によっては最低限のマナーは守りますけど.

 

 

ただ,ジャケットやスーツのオーダーは費用がかかってしまいます.

独身時代は割と自由にビスポークをしてきましたが,結婚して子供が生まれてからはそういうわけにはいきません.

 

そのため,以前と比べて,その頻度は少なくなっています.

ワードローブも充実してきたというのも頻度が減ってきた要因の一つかもしれません.

 

 

とはいっても服は欲しくなるもので…

 

そして無性にドネガルツイードのジャケットが欲しくなってしまったわけで.

 

さらに,いつもお願いしているテーラーの近くまで行く用事があったので.

 

「これはお導き!!」と思い久々のオーダーを決意しました.

 

2年弱ぶりくらいのオーダーかな.

単身赴任やらなんやらで多忙な日々だったので,気が付いたらかなりの期間があいてしまっていました.

 

事前にドネガルツイードのジャケットが欲しい旨を伝えておいて,

おすすめの生地を探しておいてもらうよう依頼しました.

 

いくつかおススメの生地をみせてもらった結果,

今回はヴィンテージのドネガルツイードで依頼することにしました.

ネップの表情がたまりません.

生地の尺的にスーツもいけるとのことだったので,

ジャケットの予定でしたがスーツでお願いすることにしました.

 

春にツイードスーツという季節感を無視したオーダーですが,

何かと忙しく足繁くテーラーに通うこともできないので,

これくらいの方が僕のペースにあっています.

 

仮縫いが楽しみです.