年代による違いを考察してみる
幸運なことに,イギリス軍のヴィンテージコンバットスモックを
異なる年代で2着も手に入れることができたので,
その2着を比較してみたいと思います.
かなり女子受けしなさそうな内容です.
1950年代のイギリス軍コンバットスモック
まだ1950年代のコンバットスモックを詳しく紹介していなかったので,
まず,そちらを見ていきたいと思います.
使用感はありますが,目立つ汚れは全くない【GOOD CONDITION】な1着.
ちょっと角度を変えて.
ぱっと見,【1960パターン(P1960)】との違いは分からないかと.
生地も同じ感じです.
内側のつくりも,前回紹介した【1960パターン】とほとんど同じで,
背面下部の内側に大きなポケットを備えています.
胸元の内ポケットも左右に付属し,これも【1960パターン】と同じです.
ドローコードが真ん中あたりと裾の2か所にあり,こちらも同じです.
続いてタグ.
1960パターンに見られた,USサイズやカナディアンサイズの表記はなし.
「~pattern」という名はなく「SMOCK COMBAT SATEEN」と表記.
お馴染み「ブロードアロー(↑)」は1960パターンと同様.
官給年は1952年?
ジッパーは「SWIFT」と書かれています.
いわゆる「コ」の字エンドと呼ばれる仕様.
ざっと紹介すると,1950年代のコンバットスモックはこんな感じです.
1960パターンとの比較
下が1950年代,上が1960年代です.
襟のステッチ,首元のボタンは同じつくりです.色が異なります.
胸のポケットのつく角度が若干ちがうかなぁと思いますが誤差範囲かと.
肘の当て布は同じような感じですね.
フロントボタンの数も同じです.
次の写真は脇のベンチレーションになります.
1960年代が上の写真で1950年代が下の写真になります.
1960パターンではそのつくりが簡素化されています.
縫製の仕方も異なっていることがわかります.
次の写真はウエスト部のドローコード周辺を見てください.
上側に置いた1960パターンではウエスト部には補強用?の布が縫い付けられていますが,
下側においた1950年代の方にはそのような布はありません.
でも,まぁほとんど同じですね.
また,同じコントラクターで比較しているわけではないので,
この違いが年代によるものかどうかは不明なのでご了承ください.
以上,年代の違いによる【イギリス軍コンバットスモック】の比較でした.
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