今の季節につかえる上着
朝晩は寒さを感じるほどになってきました.
そんな季節に活躍する上着がデニムジャケット,Gジャンです.
僕は現在3着のGジャンを所有しています.
すべてリーバイスのものです.
そんなGジャンを今回は紹介したいと思います.
1着目
アメリカに行った際に購入した「LEVIS VINTAGE CLOTHING」の「506XX」(通称 ファースト)です.
購入したのは2年ほど前になります.
なぜアメリカで購入したかというと,
単純に日本よりも安かったからです.
ただ,今思えば稀にリーバイスのオンラインストアでLVCの定番アイテムも
20%オフになったりするので,それを待って購入したもよかったと思っています.
ファーストは20世紀初頭に誕生したデニムジャケットで,
1936年に赤タブがはじめて製品につけられるようになった記念すべきモデルです.
これは,そのレプリカになります.
本当はオリジナルが欲しいのですが,
状態が良い物は値段が高い故,手が出ません.
このレプリカGジャンの特徴は以下の通りです.
- アメリカ製
- ボックスシルエット
- フラップ付きのポケットは左胸のみ(リベット補強あり)
- 片面赤タブ
- アルミニウムボタン
- シンチバック
- 革パッチ
- 10オンス CONE MILLS 製のセルビッチデニム
ファーストといえば片面タブ.
シンチバック.針なしなのは安全のためでしょうか.
このレプリカのファーストはボックスステッチとフロントボタンが一直線に並んでいる部分とそうでない部分があります.
オリジナルのファーストは年代が古ければ
ボックスステッチとフロントボタンが一直線になっていないとされています.
そういった点では,忠実に再現はされていないといえるのでしょうか.
リジッドの状態で購入し,水を通したら縮み,
ジャストサイズよりややゆとりがある程度になりました.
ベルベルジンの藤原氏もジャストサイズよりも大きめを推奨していますし,
ファーストのサイズ選びとしてはこれでよかったと思っています.
レプリカなので,何も気にすることなく着用できます.
いつかはオリジナルを!と思いますが,
昨今のヴィンテージ衣料の値上がりをみると
濃紺・ノーダメージの購入は無理でしょう.
2着目
2着目はLEVIS 507XX(通称 セカンド)です.
これは1950年代のオリジナル(ヴィンテージ)になります.
ファーストとの見た目の決定的な違いは
フラップ付きフロントポケットが右にもついたことと,
シンチバックがなくなったことでしょうか.
購入時は,縮みきった革パッチがついていました.
しかし,着用に際して邪魔になるので,丁寧に取り外しました.
この取り外した革パッチは僕以外の家族にとってはごみ同然の価値なので,
捨てられないように大切にクローゼット内にほかんしてあります.
ちなみに革パッチの文字は判読可能で,表記サイズは34でした.
レザーパッチを外す前に記念撮影しておきました.
ちょうどセカンドの生産時期に赤タブが片面から両面に,
レザーパッチから紙パッチに変化したという歴史があります.
なので同じセカンドといっても,
年代によって違いがたくさんあります.
よくいわれるのが革パッチか紙パッチかということになるかと思いますが,
簡便な革パッチと紙パッチの見分け方は以下のようにいわれています.
- 前立て部でのフロントヨークでの折り返しステッチが下まで抜けていれば紙パッチ.逆に,ステッチがヨークを跨がず,L字に曲がっていれば革パッチ確定!
- フロントポケット取付補強のバータックが黒ければ革パッチ
- ウエストバンド(裾部分)の内側のステッチが上側チェーンステッチ,下側シングルステッチであれば革パッチ
- リベットに磁石がくっつかなければ革パッチ
ただ,これにあたはまらないケースもあるので注意が必要です.
事実,このセカンドは前立て部でのフロントヨークのステッチが下まで突き抜けていますが革パッチです.
バータックは黒でした.
ウエストバンド(裾部分)の内側のステッチが上側チェーンステッチ,下側シングルステッチでした.
このレザーパッチの507XXは一部紙パッチのディテールを持ち合わせているため,
おそらくレザーパッチ過渡期のものなのでしょう.
着用感ですが34なので小さめです.
そしてアームホールも小さく,高い位置にあります.
172㎝,57kgでシャツを1枚着てジャストです.
スウェット中に着ることも可能ですが,
着た場合フロントボタンはかわないほうが見た目がいいです.
着用する前にメンテナンスを!
大切なヴィンテージデニムジャケットなので,
このセカンドを購入してからすぐに,
襟部分の補強と,ボックスステッチすべての補強を施しました.
ボックスステッチは特にストレスがかかりやすく,
ステッチが切れやすいため,補強をしておいた方が良いそうです.
ヴィンテージなので着るときに気を使ってしまうのが玉に瑕です.
3着目
実は2着目同様,ヴィンテージのセカンドになります.
ただ,このセカンドは2着目と異なり赤タブに入る「LEVIS」の刺繍が
両面ではなく片方の面だけに入る通称「片面タブ」と呼ばれるものです.
これもおそらくサイズは34です.
こっちは完全にコレクションとなっています.
赤タブは片面です.
1953年から両面といわれているのでそれ以前ということになります.
ただセカンドは1952年~なので片面タブのセカンドはたった1年しか生産されていないことになります.
なのでセカンドの片面は貴重!!
ディテールはいわゆるセカンドのレザーパッチをすべてクリアしています.
わかりにくいですが,フロントステッチがヨークを跨がず,L字に曲がっています.
バータックの色は黒.片面タブがチラリ.
上チェーン,下シングル.
実質着ているのは2着
3着目はコレクションなので実質着用しているのは2着ということになります.
少しルーズに着たいときはファーストを
ジャストサイズで着たいときはセカンドを着るといったように
使い分けています.
Gジャンじゃないけど今欲しい物
Gジャンじゃないけど,BIGEのコーデュロイジャケットや
LEEのウエスターナーが欲しいです.
こちらはファーストやセカンドほど高騰していないので
状態がいいものをみつけて買いたいと思っています.
まとめ
Gジャンの最適な季節は朝晩が寒くなったと感じる今!
着易さでいえば断然レプリカですが,ヴィンテージもおすすめ!
ヴィンテージのGジャンの値段はここ数年うなぎのぼりなので買うなら早いほうが吉.
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