ひさびさに長文記事となっています.

INVERTERE(インバーティア)とは

知名度は抜群ですが,僕自身は今まで袖を通したことがないブランドです.

1904年、Harold Parkin氏とその兄弟によってコート作りをスタートし、イギリス・ニュートンアボットの中心部で創業した老舗コートブランド。世界で初めてリバーシブルコートを開発し、その革新的技術で幾つもの特許を保有しています。第二次世界大戦後、世界へ輸出をすべく代表的モデルのダッフルコートをはじめとした様々なコートを生産し、高い品質とクラシックなスタイリングにより世界中で知名度を築きました。

BEAMS HPより引用

ビームスのホームページからも分かるように,ダッフルコートで確固たる地位を確立している《INVERTERE》.

西の爆買い王ことナカジー氏も《INVERTERE》のダッフルコートを所有しています.

 

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古着ではダッフルコートではなく,トレンチやバルマカーンコートといった型やハンティングの要素をもったようなショートコート(バブアーのようなデザイン)を見かけることがあります.

 

今回記事に取り上げた《INVERTERE》のスエードジャケットは僕にとっては所見の一着でした.

 

ヴィンテージショップで見つけた一着

ある日,【つぼウォーク】でも取り上げられた名古屋・栄のヴィンテージショップを訪れると壁にかかっている素敵なスエードジャケットが目に入りました.

それが今回購入したレザージャケットになります.

古着屋の壁にかかっているアイテムって,一般的に目玉アイテムになります.

その上,上の方にあるから目視での価格も確認しづらいし,価格が高いことも少なからず・・・.

ぱっと見,少しサイズが大きいかな?っとも思ったので,気にはなるものの,まずは店内の他のアイテムをみてまわることに.

 

PENNEY’S》のプリントネルシャツを試着させてもらったりしていたら,

「スエードジャケット,出したばっかりなんですよ」とショップスタッフさんからのおすすめする超デンジャラスな一言(笑).

となると見せてもらうしかありません.

 

そこで初めて,気になっていたこのレザージャケットが《INVERTERE》製のものであることを知ったんです.

 

試着してみると・・・

「肩,身幅,袖丈,すべてがジャストじゃないですか!」

サイズが大きいかなっと感じたのは着丈が少し長めな設定なだけであり,サイズ的には全く問題なし!!

状態も良好で,レザージャケットなのにプライスは《VALSTARINO》のレザージャケットの三分の一以下!!

予想を下回る価格で即決でした.

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数年前に《アニ散歩》の町田編でレザーブルゾンが出てきてから気になっていたこの手のタイプのレザージャケットをまさか手に入れることができるなんて思っていなかったです.

 

※この動画の11分過ぎにそのレザーブルゾンは出てきますので興味がある方はご覧ください.

 

随分と前置きが長くなりましたが,早速購入したレザージャケットをみていきましょう!

 

タグ

INVERTERE》のタグに関しては全く知らないです.

素材はリアルレザー,ウールリブということが分かりますが,何の革なのかは分かりません.シープ??

ポケットの内側にサイズタグなどがついていました.

サイズはUK38とMサイズくらいに相当します.

1979年製と,まぁまぁ古い.今後,上記のタグが年代判別の一助となれば幸いです.

なのに40年以上前に作られたとは思えないほど状態は良く,完成されたデザインとなっています.

 

全体像

フロントはボタン式です.

ポケットは斜めの切ポケット.

《VALSTARINO》のようなフラップ付きのパッチポケットほど主張はありません.

裾部分のボタン間隔がさりげなく狭くなっているあたりが個人的にはものすごくこだわりを感じて好きです.

明るめのブラウンカラーが洒落ています.

 

ディテール

ニットとレザーの切り替えバランスも絶妙です.

スエード?バックスキン?ヌバック?よくわかりませんが,とてもしなやかな起毛レザーです.

毛足は短いのでバックスキンかヌバックでしょうか.

 

リブに伸びはなく着用感は極めて少ないです.

また素材がウールなのに虫食いなし!!

 

水牛ボタンでしょうか.

ひとつずつ削り出されたようで,ボタンはどれも表情が異なります.

繰り返しになりますが,斜めの切ポケット.

パッチポケットと異なりシンプルなデザインですが,ニット部分の切り替えといったディテールを考えると,ポケットに主張のないこのデザインが良いのでしょう.

 

BARACUTA》とも異なる,《VALSTARINO》ともことなる唯一無二のジャケットです.

一期一会のヴィンテージ古着との出会い・・・最高です.

 

着画

コーディネートはシンプルに!

Shirts: 1960’s Manhattan

Pants: 1960′-70’s Levi’s STA-PREST BIG E

 

前を開けて着用するとこんな感じです.

おじさんの休日リラックススタイル的な感じ.

着丈はこの手のジャケットにしてはやや長めの設定ですけど,リラックスして頑張りすぎていない感じが出ているかと.

 

前ボタンを一か所留めて着るとこんな感じ.

フロントがジッパーではなく,ボタン留めなので留め方次第で多少変化をつけることもできます.

 

上記リンク先の《アニ散歩》の動画でも言っているように《フィレンツェのおっさん的な着こなし》を目指すべく,あえて下目のボタンを留めて緩い感じを狙ってみました.

 

デザイン,コスパでかなり優れた一着で,これから長きにわたり着用していけそうです.

 

ユーロヴィンテージとアメカジヴィンテージの融合.

古いウエアも良いですけど,ファッション文化が確立しつつある1960年代から1970年代のアイテムはコーディネートに取り入れやすいし,価格帯も手が伸びやすいので今後手に取る頻度が増えていきそうです.

おわりに

ヴィンテージショップで即決した《INVERTERE》のレザージャケットを紹介しました.

古着の醍醐味がつまったヴィンテージのレザージャケット,大切に着ていきたいと思います.

これだから古着はやめられない!!