マサゴニア氏との記念品
マサゴニア氏が名古屋を去ると知って送別会を兼ねた古着屋巡りを行いました(しかも2回!(笑)).その際に何か記念になるものを・・・ということでベイカーパンツを買うことに!
まぁHBTのベイカーパンツは少し前に買っていたりするわけなんですが….
定番のOG107のタイプも欲しいわけでして.
で,見つかっちゃうんですよねぇ~,OG107のサイドアジャスター仕様のベイカーパンツが2着も!それもサイズ違い&良い状態で!
もう我々のことを待っていたとしか考えられません.というわけで迷うことなくお買い上げです.
サイドアジャスターは初期にだけ見られるディテール!!
ベイカーパンツの詳しいことはマグネッツのブログで紹介されているのでご一読を!
HBT生地を用いたベイカーパンツがコットンサテン生地となった最初期はサイズ表記がスタンプで記載されていますが,ほどなくしてサイズが表記されたタグへと変わります.今回僕が購入したものはサイズ表記用の専用タグが付いているタイプでした.ちなみにマサゴニア氏が購入したのはサイズ表記がスタンプの古いタイプでした.
初期のものはサイズ表記がSmall,Medium・・・みたいな表記です.ほどなくしてインチ表記へと変わります.
ベイカーパンツの正式名称は《TROUSERS, MEN’S COTTON SATEEN, OLIVE GREEN ARMY SHADE 107, TYPE 1, CLASS 1》と長ったらしいです.
《DSA-1-2790-64-C》とあるのでまさにサイドアジャスターが姿を消すか消さないかのギリギリの年代といえます.
初期型ベイカーパンツの中では最終のモデルになりますが,このサイドアジャスターのものを探していた僕にとっては十分です.
サイドアジャスターのアップになります.後年モデルだと光沢のないボタンになってしまいますが,この年代だと光沢のある尿素ボタンを使用しています.
では,全体像を次にみていきましょう.
状態はワンウォッシュ程度の極上品です.USEDのベイカーパンツと異なり,生地には若干の光沢すら感じられます.画像だと光沢感は皆無ですけどね.
シルエットは太目のストレートで,生地はどちらかというと薄目.よって夏でも穿けます.というか春夏に適したパンツといえるでしょう.
フロントはボタンフライ仕様.後々,このボタンフライ仕様はジッパー仕様へと変化していきます.
バックの大きなフラップ付きのポケットも特徴的です.
そしてサイドシームはダブルステッチでの縫製になります.年代が進むにつれて簡素化が進み,ゆくゆくはこのダブルステッチは姿を消します.
ダブルステッチか否かで雰囲気はかなり異なるので大切なポイントになってくると思います.もちろんダブルステッチの方が生地のポコポコしたアタリがつくのでよりアジのある表情へと変化していきます.
上の画像はワンウォッシュ状態のものを自宅で手洗いしたものになりますが,すでに良いアタリが期待できそうなことわかります.
ちなみに納入メーカーによっては70年代半ばくらいでもダブルステッチ仕様のものがあるみたいなので,一着一着きちんと品定めすることが大切かと.70年代になるとわずかではありますがテーパードシルエットになるので,ドカンシルエットの軍パンに抵抗がある方でも取り入れやすくなるのではないでしょうか?
テーパードシルエット+ダブルステッチにこだわって探すのもアリかもしれません.
着画
172㎝,58kgでアジャスターボタンを留めてジャストサイズです.
大きなフラップのバックポケットの雰囲気がたまりません.
1960年代の《TOWNCRAFT》のシャツとパラブーツのデッキシューズ《BARTH》に合わせてみました.
僕の身長でインシーム31インチだと軽くロールアップしないとちょっと長いので,すっきりと見えるようにするためロールアップが基本となっています.
おわりに
マサゴニア氏との別れの記念品としてアメリカ軍のベイカーパンツを購入しました.
アメリカ軍のパンツの中でも歴史の長いベイカーパンツはそれだけ完成度が高かったともいわれております.ゆえに名作といえるでしょう.価格帯も徐々に上がってきているとも聞きますし気になる方はチェックしてみてください.
年代によって微妙にディテールが異なりますが,持っておいて損はない一着だと思います.