サイトアイコン 昭和最終世代

【Vintage】《LEVIS(リーバイス)》のダブルエックス(XX)を年代別にみる【リベット編】

はじめに

ヴィンテージデニムコレクターとしては大したことのない僕ですが,年代別に《リーバイス》のXX(ダブルエックス)デニムパンツが集まってきたので,それぞれを比較していきたいと思います.

なお,個人に基づく見解もありますので参考程度にお願いします.また誤りがございましたらご指摘をお願いいたします.

僕の所有するダブルエックス

おさらいになります.

1940s~ s501XX(s503XX?)【大戦モデル】

1940s~ 503XXB【47デニム(1947モデル)】

1950s中頃 501ZXX【革パッチ】

1960s~ 501XX【ギャラなし】

以上が僕の所有するものになります.

ギャラありは所有しておりませんので今回は比較対象に加えていません.

今回はこれらのジーンズのリベットだけに的を絞って記事にしたいと思います.

 

ポケット等にみられるリベット

大戦モデル

大戦モデルは安価な無刻印リベットが用いられることもありますが,こちらはおそらく当時リーバイス社の在庫から使用されたと思われる刻印ありのリベットになります.

リベットに対する文字の大きさが小さめなのがポイントになります.

1930年代だと『CO』の『O』が小文字(o)でアンダーバーが入ります.

 

1947年モデル

大戦モデルと比較してリベットに対する文字の占める比率が大きくなりますが,後述するモデルと比べて文字は小さめでリベットの中心によっています.また同じデニムパンツであっても異なるリベットが用いられています.

 

501ZXX レザーパッチ(センターベルトループ)

リベットに対する文字の占める割合が前2者より明らかに増しています.

 

1960~ 501XX 紙パッチギャラなし(オフセットベルトループ)

1950年代同様,リベットに対する文字の占める割合は大きいままです.

また,年代が新しくなるにつれてリベットの刻印文字が読み取りやすくなるような印象があります.

1940年代と比べると明らかに違うことは明白です.

 

 

フロントポケット裏のリベット

大戦モデル

 

1947モデル

大戦と47ではほとんど変わりはないです.画像の縮尺が異なっており,すみません.立体感がやや異なる程度かと.

 

1950s レザーパッチ

銅製のリベットで,前年代と比較すると文字がシャープな印象になります.この銅製のリベットはギャラ入りの年代までみられる仕様で,銅製リベット+センターベルトループであればレザーパッチであることが確定するのは有名な話.

(∵オフセットベルトループとなっても革パッチモデルが存在するため)

 

1960s 501XX(オフセットベルトループ)

先代モデルでは銅製だったリベットがアルミ製になります.アルミ+センターベルトループだったら最終XXモデル頃と判断できます.

 

フロントポケット裏の小さなパーツに過ぎないリベットですが,かなりの情報を持っているので年代推測に迷ったらチェックすることをおすすめします.

 

隠しリベット

隠しリベットがあればXXであることが確定するので,隠しリベットは絶対に外せないディテールになります.逆に,隠しリベットがなくてもXXである可能性があるのが面白いところでもあります(XXか否かを見分けるには紙パッチが必須です).

 

大戦モデル

鉄製リベットです.リベットの傷はバックポケットを縫製した際のミシンによる傷らしいです.隠しリベットは後年のモデルと比べて丸みを帯びています.大戦モデルの特徴としてはリベットの上に閂がみられないことになるかと思います.

 

47モデル

大戦モデルと比べて立体感がなくなったというか,リベットの丸みが少なくなりました.リベットの素材は鉄製で,少し上に閂がみられるようになります.

 

レザーパッチ

銅製リベットでセンターに14と刻印が入っています.リベットの刻印がだいぶ読みやすくなりました.

 

1960年代ギャラなし

銅製です.リベットの縁取りが前モデルと多少異なりますが大きな変化はありません.

 

以上,簡単にはなりますが,ダブルエックスデニムの【リベット】を年代別に紹介しました.

 

機会があれば他のパーツも年代ごとで比較していきたいと思います.

 

紙媒体の書籍は完売しておりますが,電子媒体の『ヴィンテージの教科書』にも詳しく記載されているので興味がある方はご覧になってみてください.

モバイルバージョンを終了