ストアブランドの中で一番好き
アメリカを代表するストアブランド《SEARS》のプライベートブランドの一つが《HERCULES》になります.
1960年代に《HERCULES》のブランド自体が姿を消すとされているので古着屋で《HERCULES》の洋服を見つけた際にはそれが少なくとも1960年代までに作られたものだということがわかります.
そんな《HERCULES》はストアブランドの中で僕が最も好きなブランドです.過去にも何度かヘラクレスを記事として取り上げているので興味がある方は是非ご覧ください.
VAT DYED デニムを使用したジャケット
今回紹介するデニムジャケットはVAT DYED(バットダイ)のデニム生地を使用したものになります.
VAT DYED デニムについてはこちらで詳しく説明されているので,「バットダイデニムってなんじゃらほい」って方は参考にしてみてください.
全体像
フロントがジッパータイプの着丈が短めなワークジャケットになります.
ジッパー仕様のワークジャケットといえばLeeの91-bを真っ先に想像しますが,それとは異なるデザイン.ヘラクレスのデニムワークジャケットといえばこのデザインですね.
ある程度着込まれており,退色していますがステッチ周辺やポケットのある部分はアタリがきれいに出ていて雰囲気は良いです.
VAT DYEDデニム生地を使用したジャケットをここまで色落ちさせるのは結構大変でしょう.真っ紺のデニムとは異なり古着らしさが全面に出た一着です.
ジッパー
《WALDES》のものを使用しています.ヴィンテージ好きには何となくうれしい《コの字エンド》
胸ポケット
フラップ式の胸ポケットになります.布タグが縫い付けられていたような形跡がありますが,残念ながらタグは残っていません.
胸ポケットはスナップボタン式でボタンには《HERCCULES》の文字が入ります.
裾・袖
裾や袖口もスナップボタン仕様となっています.サイドにはアジャスターが付き,デザインのアクセントとなっています.
胸ポケット同様にすべてのスナップっボタンに《HERCULES》の文字が入ります.
このスナップボタンは経年に伴う劣化の影響でかなり外し難いです.下手に力づくで外そうとするとデニム生地が破れてしまう恐れがあります.
幸い,スナップボタンを外さなくても着脱はスムーズにできるので,このスナップボタンはこれ以上触らない方が良さそうです.
縫製
身頃や肩などの生地と生地の継ぎ目はトリプルステッチで縫い上げられておりつくりの堅牢さが伺えます.
着画
サイズ感としてはUSサイズで38~40くらいでしょうか.
《HERCULES》のワークシャツ,《BROWN’S BEACH》のベストの上から着用しています.パンツはコットンウィップコードのものになります.
好きなものを寄せ集めてコーディネートを組んだわけですが,気づいたら完全にワークおじさんになってしまいました(爆).
ワークおじさん感を軽減するためにストールを巻くなどエレガントさをちょい足しして街に繰り出そうと思います.
リーバイスより断然おすすめ
506XXを筆頭として1970年代初頭の70505のビッグEモデルまでの価格高騰が特に著しいリーバイス.最早普段着として着るのも躊躇するくらいになってきました.
そんななかストアブランドのデニムジャケットは価格が上昇傾向にあるとはいえ,同年代のリーバイスとは《桁》が一つ違います.
結構面白いデニムジャケットもありますし,気軽に古着を楽しむにはストアブランドの方が断然おすすめです.
事実,僕の場合,リーバイスよりもこの《HERCULES》のデニムジャケットの方が断然着用頻度が高いです.
とはいえ,ストアブランドのデニムジャケットも数が多いわけではないので早めにコツコツと集めておきたいアイテムの一つです.
おわりに
《HERCULES》のデニムワークジャケットを紹介しました.ストアブランドのデニムアイテムはリーバイスとは異なり手の出しやすい価格帯で手に入りますので興味がある方はチェックされてはいかがでしょうか?