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【Vintage】1950’s末~60s初頭《Lee 101-J》デニムジャケット【三角赤タグ】

1950年代末~60年代初め頃の《Lee 101-J》

最近のマイルールとして

極上コンディションのヴィンテージデニムは

価値が落ちることはないと思われるので,

マイサイズで価格が折り合えば追加することにしています.

 

今回,極上コンディションの

《Lee》を代表するデニムジャケット《101-J》に出会ったので

迷わず追加しました.

 

2021年に1960年代後半の《101-J》を購入しているのですが,

今回購入したものは

それよりも一発古い1950年代末頃から60年代初頭のものになります.

 

タグで判断する《Lee 101-J》の年代

Leeの101-Jのタグをかなり大雑把に分類すると

1940年代~1950年代頃:赤タグ

1950年代終わり~1960年代はじめ:三角赤タグ

1960年代はじめ頃:三角黒タグ

それ以降:黒タグ

となります.

 

詳しくはこちらのサイトで紹介されているので

興味がある方は見てみてください!

 

今回購入したものは三角タグの中でも初期に分類される三角赤タグのもの.

1950年代終わりから60年代初め頃のものと判断できます.

リーバイスでいうと507XX(セカンド)後期と同年代ですね.

 

長年《101-J》はそのデザインが変わらないので

その外観から年代を推測することは困難ですが,

かなり稀少価値のある一着といえそうです.

 

リーバイスのセカンドと同年代ですがプライスは圧倒的に控えめです.

 

ピスネームはレジスターマークなし

1960年代からピスネームに®(レジスターマーク)が入るようになります.

今回のものは50年代末~のものなのでレジスターマークは入りません.

 

上の画像は1960年代の101-Jのピスネームになります.

分かりにくいですが,eの右下に®が入っていることが分かります.

 

定番のデザイン

両胸にはフラップ付きのポケット.

 

バックにはボタン式のアジャスター.

 

このアジャスターボタンは割れていたり欠損していることがあるので

チェックすべきポイントかと思います.

 

定番のデザインです.

 

そしてご覧の通り濃紺状態の極上コンディションです.

 

 

袖丈と着丈のバランスからわかりますが,

着丈の実寸は56cmと短めです(サイズは38 REG).

 

 

着丈が短めなので股上が深めのパンツを選び,

インナーをタックインすることで脚長効果が得られます.

背が高くない僕が好きなスタイリングです.

 

ユニオンチケット

ユニオンチケットが左胸ポケットの内側に縫い付けられています.

レインボーステッチ??

この個体,肩線や脇のダブルステッチがイエローとオレンジの2色使いで

リーバイスでいうレインボーステッチのようになっていました.

 

 

 

これから真夏に向かう季節なので

出番はまだ先ですがGジャンの季節が楽しみになる一着です.

 

50年代~60年代初頭と60年代中期~を比較

つづいて年代で異なるディテールに違いを見ていきたいと思います.

 

比較するのは僕が所有する手持ちの2着ですので

すべてに当てはまるわけではない点を予めご了承ください.

 

 

襟裏のステッチ

三角赤タグ

黒タグ

襟の裏に4本のステッチが入ることが特徴ですが,

三角赤タグは4本線が平行であるのに対して,

黒タグは上2本が下2本とクロスしていました.

こういったステッチも年代によって仕様が異なるんですかね.

今後のチェックポイントになりそうです.

 

裾部分のステッチ

画像上が黒タグ,下が三角赤タグになります.

一番下部分のステッチが三角赤タグはシングルステッチ,

黒タグがチェーンステッチになっています.

チェーンステッチは擦れると糸抜けしやすいので所々糸が抜けています.

 

リーバイスのセカンドも後期になるとこの腰帯部分のステッチが

シングルステッチからチェーンステッチへと変更になりますが,

どうやらLeeも共通しているようですね.

 

アジャスター部分

画像上が黒タグ,下が三角赤タグになります.

黒タグは光沢のあるボタンを使用しているのに対して

三角赤タグのボタンは光沢がありません.

何となくですが黒タグの方が割れやすそうな印象です.

 

またアジャスターの形ですが

黒タグは長方形であるのに対して三角赤タグは台形です.

さらにアジャスターの縫い付け方も異なります.

 

年代によって微妙な違いがありますね.

何となく徐々に簡素化というか効率化された作りになる印象です.

 

フロントのステッチ

画像右が黒タグ,左が三角赤タグになります.

101-Jの特徴と言えるフロントに入るジグザグのステッチですが,

黒タグはボタンホールと接するような縫い方であるのに対して

三角赤タグはボタンホールに接していません.

 

これは単なる縫った人の匙加減かもしれませんが,

今後の個人的チェックポイントになりそうです.

 

袖・カフス部分

画像下が黒タグ,上が三角赤タグになります.

カンヌキ部分の辺りに注目してみると

三角赤タグは返し縫いしてあるのに対して

黒タグは返し縫いをしていません.

 

カンヌキ部分までしっかり縫えば返し縫いはいらないという

判断なのでしょうか.

これも効率化の一貫なんでしょうかね.

 

生地

これが一番大きな違いかもしれません.

画像左が黒タグ,右が三角赤タグになります.

表側から見ると同じような紺色ですが,

裏側から見てみると使用している糸の色が異なり,

黒タグの方が白っぽいことがわかります.

三角赤タグの方が黄味がかっています.

 

このことが表面の色落ちに影響することは明白で,

黒タグのほうが白っぽく色落ちしているのに対して

三角赤タグの方が深みのあるやや黄味がかった色落ちをしています.

 

この生地に使われている糸の色の違いが

古着好きが好む深みのある色落ちにつながるのでないでしょうか.

 

 

ざっと僕が所有する2着を比較してみましたが

それなりに相違点がありました.

 

今後はこの辺りに注目しつつ101-Jをチェックしていきたいと思います.

 

おわりに

1950年代~60年代はじめ頃にみられる

三角赤タグのLee 101-Jを紹介しました.

完成されたデザインである101-Jは

スラックスやクリースを入れたパンツと合わせることで

アメトラファッションの崩しとして使えます.

 

コテコテのアメカジにならずに上品かつ

アメリカンテイストを取り入れることができる優秀アイテムと思います.

 

 

 

リーバイスやラングラーとならび三大ブランド一つとされるLeeですが,

同年代のリーバイスと比べると明らかにプライスが落ちるので

購入するならば今がラストチャンスかもしれません!

 

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