テーラードアイテムも好きなんです
当サイトの内容はご覧の通り8割以上がゴリゴリのアメリカンヴィンテージとなっておりますが,テーラードアイテム(特にイタリア)も僕は好きなんです.そしてその中でも王道であるフィレンツェやナポリの雰囲気が特に好みです.
スラックスはヴィンテージミックススタイルと相性が良いと思っており,コーディネートの際に重宝するアイテムなので,僕の中でずっと欲しいものの一つとして挙げ続けていました.
そしてようやくスラックスを購入したので記事にしたいと思います.
お家に居ながら簡単オーダー!
今回購入したスラックスは《ANTICO PANTALONE(アンティコ パンタローネ)》のものになります.
ナポリ仕立てが好きな方ならご存知だと思いますが,《ANTICO PANTALONE》はナポリの中でも治安がよろしくない【スペイン人地区】に工房を構えるパンツを専業としています.
10年くらい前の話なので現在はどのような治安なのか分かりかねますが,夜のナポリは本当にヤバいらしいです.なので地元の人しかいない【スペイン人地区】は相当でしょう(笑).
ここがつくるパンツは製造工程の95%がハンドメイドという何とも手の込んだパンツになります.手縫いだから良いというわけではないのですが,手縫いの洋服そのものが持つ雰囲気が好きなんですよね.
そんな本格的なナポリ謹製のパンツがパターンオーダーではありますが,お家にいながらオーダーできるんです.
日本の代理店を経由してナポリの工房にオーダーを流し,ナポリで製造され完成後に納品されます.一昔前では考えられない便利な世の中ですよね.
もちろんその分の手間は価格に反映されますが,それでも《ROTA(ロータ)》より安いですし,一時期一世を風靡した《INCOTEX(インコテックス)》や《PT01》の価格に少し上乗せする程度です.そもそもインコやピーティーはイタリア製じゃないですしね.
それでいてパターンオーダーなので生地も選べますし,細かな仕様や若干のサイズ調整までできるので,ここのパターンオーダーは十分価値はあると思います.
サイズに不安があっても安心!
オーダーは《ESSECI(エッセチ)》のサイトからできます.
サイズに不安がある場合はサンプルの貸し出しがあるので利用しましょう.
実は《ANTICO PANTALONE》のパンツを購入するのは2回目となるのですが,今回サンプルをお借りしました.生地は《カバートクロス》,色は《グレー》にすると決めていたのですが,サンプルとともに生地見本(バンチ)も送っていただきました.
上記のサイトより連絡をとり,サンプルを依頼するとすぐに送られてきます.サンプルの送料や返送にかかる費用はかかりません.
サンプルと生地見本の画像になります.
サンプルを実際に着用し,ウエスト詰め出しが必要であればその依頼をオーダーの際に記載します.僕の場合,44サイズを2cm詰めてもらうよう依頼しています.
グレーの《カバートクロス》一択でしたが,バンチを見ていると他にも素敵な生地はたくさんあり,物欲が刺激されてしまいます.
この辺りが《カバートクロス》の生地となりますが,カラーも様々で他のカラーも良いなぁと思えてきてしまいます.
《カバートクロス》はCaccioppoli(カチョッポリ)の440g/mになります.440g/mなのでかなりしっかりとしたパンツになることがこの段階で想像できます.
ブラウン系のカラーの《カバートクロス》も捨てがたいです.実に絶妙な色ですよね.ただ,ここは初志貫徹ということでグレーにすることに揺るぎはないです.
この辺りがグレーになります.一言でグレーといえど濃淡があり,どれにしようか迷ってしまいます.
一番明るいグレーにすると手持ちのグレーのスラックスに近くなるし,一番濃いものにすると黒っぽくなるかなぁなど着用シーンや合わせるアイテムを考えます.
で,優柔不断な僕が選んだのは結局中間のグレー(笑)
ESSECIのホームページのオーダー画面にないカラーだったのでその旨をお伝えしするとともに,パンツのディテールを画面に従って指定していきます.
具体的には・・・
プリーツの有無,ベルトレス仕様か否か,フロントの合わせをボタン仕様にするかファスナーにするか,サイドポケットの形状,ヒップポケットの有無といったことです.
僕の今回の仕様は2プリーツ,ボタン仕様,ストレートポケット,ヒップポケットあり,サイズ44でウエスト-2cm詰めてもらうといった感じです.
そんなことを今から遡ること2か月くらい前にやってました.
そしてついに完成し,手元に届きましたので次回紹介したいと思います.