見かけることが少ないミリタリージャケット【CWU-7/P】
1970年代に作られていたUSAFのメカニクスジャケット「CWU-7/P」.その独特なデザインから人気の高い1着で,数々のブランドのデザインソースにもなっています.
※CWU=COLD WEATHER UTILITYの略? CLOTHING WEAR UNITの略?
個人的にはCWUシリーズの中でこの「CWU-7/P」が一番カッコいいと思っています.
ちなみに「CWU-7/P」はUSAFのメカニックやグランドクルーが着用していたとされており,難燃性の素材(アラミド)を使用していることでも有名です.ただ,古いと難燃性の効果はもうなくなっているとかっていう話も聞いたことがありますので現在の機能性は「?」です.
そして,少し前の記事にも書きましたが,このCWU-7/Pは前々から気になっていたのですが,ヴィンテージショップの店員さんが着ているのをみて,やはり欲しいと確信した.
「一生懸命探しました・・・.CWU-7/P見つかりましたよ!(島田紳助風)」
eBAY(イーベイ)に出品されていたのを発見し,逃すことなく購入しました.ただ,日本への発送に対応していなかったので,手数料はかかりますがセカイモンを利用しました.それでも相場よりかなりお得に購入できました.
では見ていきましょう!
タグ
MIL-J-38183B(USAF)
DSA100-74-C-0850
CENTRE MFG. CO., INC.
1974年官給品なので,約45年前のものになります.タグからわかるように状態は申し分なく,生地の状態から考えるとおそらく「NOS」,悪くてもミントコンディションです.ただ,保管時についた皺が激しくついていました.
襟は立ててもよし!立てなくてもよし!
襟はニット素材を使用しており,チンストラップが縫い付けられています.
チンストを留めると下の写真のようになります.
一方,チンストを留めないと・・・
シャツの襟のようになります.
襟を立てる or 立てないで2通りの着方ができます.
丈が短めっていうところがポイント!
僕の場合だとものにもよりますが,アメリカ軍のウェアだとXSまたはSが丁度良いサイズ感になりますが,CWU-7/P は丈が短めなので,サイズがMEDIUMであってもバランスがとりやすいです.むしろ中に少し着込むことを考えるとMEDIUMが丁度良いのかもしれません.
ポケットの形と配置が秀逸!
「ハ」の字のように合計4つのポケットが配置されています.ポケット自体は深くないので,入れるものは限られてきてしまうかと思いますが,アメリカ軍らしからぬデザイン(どことなくユーロっぽい印象)なので気に入っています.
袖口
スナップボタン式のアジャスターがついており,風の侵入を防ぐ工夫がされています.ただ,おそらく風は侵入します,緩いので(笑).
前立て
フロントのジッパーを開けるとジグザグにステッチが入った前立てがあります.これも難燃性・防寒性を高めるための工夫なのでしょう.
ジッパー
「GENERAL」です.CWU-7/Pはこのジッパーが使われていることが多そうです.
多分ジャケットの中には何かしらの詰め物が入っていそうです.それなりに厚みのある生地を使用しているので防寒性はそこそこ高そうです.なので残念ながらこれからの季節には適さないでしょう.来シーズンに持ち越しです.
目立たない場所にアイロンをあてたら・・・
とにかく皺くちゃだったこのジャケット.皺を伸ばそうと,まず目立たない場所にアイロンを当てたら生地が変色した気がしたので,アイロンをかけることを中止しました.
皺を伸ばすためには水を通して,しっかりと皺を伸ばして乾かすのが一番良さそうです.
おわりに
1970年代のミリタリージャケット「CWU-7/P」についてまとめました.数自体すくないジャケットな上,整備担当のメカニックやグランドクルーが使用していたということもあり,見つかっても汚れが目立つことが多いこのジャケットを幸運にもNOS or MINT CONDITIONで,しかも相場よりかなりお得に入手することができました!